タクシーの支払い方法は?種類ごとの特徴と法人向けの決済手段も解説

タクシーの支払い方法は、現金のほかクレジットカードや電子マネー、QRコード決済、配車アプリ内決済など多様化しています。ただし、対応する決済手段は車両やタクシー会社によってさまざまです。

本記事では、タクシーに乗るときに使える支払い方法の種類と特徴を、法人向けの決済手段とあわせて解説します。

タクシーで使える支払い方法一覧

タクシーで使える支払い方法一覧

タクシーで使える主な支払い方法は、次の7種類です。各決済手段の特徴を順に見ていきましょう。

支払い方法特徴
現金ほぼすべての車両で利用できる。事前準備は不要
クレジットカード対応車両が多く、ポイント還元の対象になるカードが多い
電子マネー端末にかざすだけで精算が完了する。Apple Pay・Google Payでも利用可
QRコード決済決済アプリを登録すればスマートフォンで支払いが完結する
配車アプリ内決済アプリに支払い方法を設定すれば降車時の精算操作が不要
タクシーチケット発行元と契約して利用する後払い式。法人利用が中心
その他(クーポン券・自治体のタクシー利用券など)対応はタクシー会社により異なる

現金

現金は、ほぼすべてのタクシーで利用できる支払い方法です。事前の登録や残高の確認が不要で、決済端末の不具合や電波状況にも影響されません。

キャッシュレス決済が広がった現在でも、地域や車両によっては現金しか使えない場合があり、場所を問わず支払いに使える点が現金の強みです。

クレジットカード

クレジットカードは、都市部を中心に多くのタクシーが対応している決済手段です。Visa・Mastercard・JCBなどの国際ブランドであれば、車内の決済端末にカードを差し込むか、タッチして支払えます。

利用金額に応じたポイント還元の対象になるカードが多く、還元を重視する場合は現金よりメリットがあります。

電子マネー

SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをはじめ、iD・QUICPayといった電子マネーに対応するタクシーも増えています。カードやスマートフォンを端末にかざすだけで精算が完了するため、現金の受け渡しやサインが発生しない点が特徴です。

電子マネーには、事前にチャージして使う交通系ICなどのタイプと、クレジットカードにひも付けて後払いになるiD・QUICPayなどのタイプがあります。スマートフォンのApple PayやGoogle Pay、おサイフケータイにこれらを設定していれば、端末をかざす形で同じように支払うことが可能です。

QRコード決済

PayPay・d払い・楽天ペイなどのQRコード決済に対応するタクシーも、都市部を中心に広がっています。車内に掲示されたコードをスマートフォンで読み取るか、アプリのバーコードを乗務員に提示して支払う方式です。

支払い金額を確認して決済すれば精算が完了し、ポイント還元の対象になるサービスが多いことも特徴に挙げられます。

配車アプリ内決済

GO・S.RIDE・Uber・DiDiなどの配車アプリでは、アプリに登録したクレジットカードなどで乗車料金を自動決済できます。目的地に到着したらそのまま降車できる仕組みで、車内での精算操作が発生しません。

領収書もアプリ内で発行されるため、経費精算の記録も残しやすい点が利点です。利用には事前のアプリ登録と支払い方法の設定が必要になります。なお、大手のアプリのほか、特定の地域で使える配車アプリを提供しているタクシー会社もあります。

タクシーチケット

タクシーチケットは、勤務先から配布されたり、取引先からお車代として渡されたりして使う後払い式の決済手段です。乗車後にチケットへ必要事項を記入し、降車時に乗務員へ手渡せば精算が完了します。

その場で現金やカードを出す必要はなく、タクシー代とは別の手数料もかかりません。なお、チケットによって使えるタクシー会社が決まっているため、乗車前に対象のタクシーかどうかの確認が必要です。会社で導入する方法や発行元ごとの違いは後述します。

その他(クーポン券・自治体のタクシー利用券など)

タクシー会社によっては、自社発行のクーポン券、自治体が交付するタクシー利用券に対応している場合もあります。自治体のタクシー利用券は、障害のある方や妊産婦、運転免許証を返納した高齢者などを対象に、タクシー料金の一部を助成する制度です。

地域によっては、子育て支援の利用券を使える例もみられます。いずれも利用できる車両や地域が限られているため、対応状況は各タクシー会社への確認が必要です。

移動支援でのタクシーチケットの活用については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:移動支援としてのタクシーチケットの使い方とは?

法人契約でタクシー料金を支払う方法

法人契約でタクシー料金を支払う方法

社員が業務でタクシーを利用する場合も、支払い自体は前章の現金やクレジットカードなどで可能です。ただし、乗車のたびに領収書を受け取る手間がかかるほか、社内ルールで個人のキャッシュレス決済による立て替えを認めていない企業もあります。

こうした負担を避けて精算をまとめられる方法は、タクシーチケット・配車アプリの法人プラン・法人カードの主に3つです。

タクシーチケット(請求書払い)

タクシーチケットを法人で導入する場合、発行元と契約したうえで、チケットを社員に配布したり取引先へ手渡したりして利用します。1カ月分の利用料金は請求書にまとめられ、契約企業が後日一括で支払う流れです。

社員がタクシー代を立て替える必要がなく、領収書を1枚ずつ回収する手間も発生しません。接待や来客の送迎では、取引先へチケットを手渡すことで、相手に運賃を負担させずにタクシーを利用してもらえる点も強みです。

発行元はクレジットカード会社・タクシー会社・タクシー組合・タクシーチケット専門会社の4つに分かれるため、社員や取引先が使うエリアのタクシーに対応しているか、契約時・発行時の手数料がかかるかを比較して選びましょう。

申し込みから利用開始までは2週間〜1カ月程度かかるため、利用開始日が決まっている場合は早めの申し込みが必要です。

タクシーチケットの仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:タクシーチケットとは?仕組みや使い方、メリットを解説

配車アプリの法人プラン

GO・S.RIDE・Uber・DiDiといった配車アプリには、「GO BUSINESS」「S.RIDE Biz」「Uber for Business」「DiDi Business」などの法人契約向けプランが用意されています。社員がアプリで配車したタクシーの料金を、会社への一括請求で支払える仕組みで、利用履歴もデータで確認が可能です。

ただし、乗車する社員がアプリを利用することが前提となるほか、サービス利用料がかかる場合がある点には注意が必要です。

法人カード(コーポレートカード・ビジネスカード)

法人カードは、法人向けに発行されるクレジットカードで、対象となる企業の規模などにより「コーポレートカード」「ビジネスカード」と呼ばれる種類があります。タクシー専用の決済手段ではありませんが、クレジットカードに対応した車両であれば、乗車料金を会社口座からの後払いにできます。

タクシー以外の経費とあわせて管理できる点が利点です。一方、利用できるのはカードを持つ社員に限られます。また、タクシーチケットのように取引先へ渡す用途には使えません。

法人向けの後払い手段どうしの詳しい比較は、関連記事で解説しています。

関連記事:タクシー料金は後払いにできる?法人向けの方法と確認事項を解説

タクシーの支払いで注意したいポイント

タクシーの支払いで注意したいポイント

タクシーの支払いでは、決済手段ごとの制約を知らないまま乗車すると、降車時に精算できないおそれがあります。事前に押さえておきたい注意点は次の4つです。

  • 車両によって対応する決済手段が異なる
  • 電子マネー・QRコード決済は残高や電波状況に左右される
  • クレジットカードは原則1回払いになる
  • 法人利用の際はインボイス対応に注意が必要

それぞれ詳しく見ていきましょう。

車両によって対応する決済手段が異なる

キャッシュレス決済の対応状況は、タクシー会社や車両ごとにさまざまです。

  • 都市部では複数の決済手段に対応した車両が主流だが、地域や車両によっては現金のみの対応となる
  • QRコード決済に対応した車両でも、決済サービスによっては使えるものと使えないものがある
  • 配車アプリのアプリ内決済は配車したタクシーで使うのが基本のため、流しのタクシーで使えるかは車両によって異なる

乗車前に確かめるには、車体や窓に貼られた決済ブランドのステッカーを見る、配車アプリで決済手段を指定して呼ぶ、乗車時に乗務員へ尋ねるといった方法があります。

電子マネー・QRコード決済は残高や電波状況に左右される

チャージ式の電子マネーは、事前に入金した残高の範囲でしか支払えず、車内でのチャージにも対応していません。乗車中にメーターが残高を上回りそうな場合は、ほかの決済手段への切り替えが必要です。QRコード決済にも、スマートフォンの電池切れや電波状況で決済できなくなるリスクが残ります。

こうした事態に備え、現金やクレジットカードなど複数の支払い手段を用意しておくと、降車時の精算に困りません。

クレジットカードは原則1回払いになる

タクシーでのクレジットカード決済は、原則として1回払いです。車内の決済端末では分割払いやリボ払いを指定できないのが一般的で、支払い回数を変更したい場合は、決済後にカード会社側の手続きで変更できるかを確認する形になります。

また、利用可能枠の上限に達しているとカード決済ができないため、長距離の乗車や出張が続く時期は利用状況にも注意しましょう。

法人利用の際はインボイス対応に注意が必要

法人利用では、消費税の仕入税額控除を受けるために、「適格簡易請求書(インボイス)」の要件を満たした領収書の保存が必要です。タクシーは公共交通機関特例の対象外のため、電子マネー・QRコード決済で支払った場合も、決済アプリの控えだけで済ませず、インボイスに対応した領収書を受け取りましょう。

乗車ごとの領収書管理を減らしたい場合は、月次の請求書で処理が完結するインボイス対応の決済手段を選ぶと、経理の負担を抑えられます。

タクシーのインボイス対応については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:タクシーチケットはインボイス対応している?発行元ごとの違いと経理処理を解説

タクシーの支払い方法に関するよくある質問

最後に、タクシーの支払い方法に関するよくある質問に回答します。

配車アプリで呼んだタクシーは現金で支払えますか

多くの配車アプリでは、アプリ内での自動決済のほかに、降車時に車内で支払う方法を選択できます。車内での支払いを選べば、現金にも対応してもらえるのが一般的です。

支払い方法の名称や選択条件はアプリごとに異なるため、利用するアプリ内で確認しましょう。

タクシーチケットはどこで購入できますか

タクシーチケットの購入先(申し込み先)は、クレジットカード会社・タクシー会社・タクシー組合・タクシーチケット専門会社に大別されます。購入先によって、利用できるタクシーの範囲や初期費用、発行までの期間はそれぞれ異なるため、比較したうえで選ぶことが重要です。

詳しい購入方法は、以下の記事で解説しています。

関連記事:タクシーチケットの購入方法は?法人向けの買い方とどこで買えるかを解説

タクシークーポンやプリペイドカードでも支払えますか

タクシークーポンやプリペイドカードでの支払いは可能ですが、使えるのは基本的に、そのクーポンやカードを発行しているタクシー会社の車両に限られます。

また、これらは購入した時点で支払いが完了する前払いのサービス券・カードで、乗車料金を後日精算するタクシーチケットとは性質が異なる点にも注意が必要です。

タクシーの支払いでポイントは貯まりますか

クレジットカードやQRコード決済で支払えば、各サービスの規定に応じたポイント還元を受けられます。還元率はカードの種類や決済サービスによってさまざまです。

まとめ

タクシーの支払い方法には、現金・クレジットカード・電子マネー・QRコード決済・配車アプリ内決済・タクシーチケットなど多くの選択肢があり、対応状況は車両や地域によって異なります。

一方、法人利用では、社員の立替精算や領収書の回収、インボイス対応の確認といった事務負担が発生しやすいため、精算までを見据えた決済手段の選定が重要です。こうした事務負担を減らしたい場合は、タクシーチケット専門会社の愛のタクシーチケットの検討をおすすめします。

愛のタクシーチケットには、次のような特徴があります。

  • 業界トップクラスの加盟率で、全国の幅広いエリアのタクシーで利用できる
  • 月次の請求書1通で精算を一本化でき、社員の立替精算が不要になる
  • 媒介者交付特例の対象事業者として、インボイス制度に対応している
  • 限度額や印字など、券面のカスタマイズに対応している

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